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  開陽台から程近い地に、北海道の息吹を感じる。   他の季節へ
開陽台の北東、小清水には

春、一面に芝桜が咲く。

まだ山には根雪がある季節、

鮮やかな紫は、春に芽吹く植物の力強さと

華やかさをさらしてくれる。

春の代名詞、山菜。

これは道東のとある秘密の場所。

こごみ畑だ。

最初にギョウジャニンニクのシーズンが訪れ、

タラの芽、ウド、コゴミたちが一斉に

芽吹き始める。

まさに太古からの生命の息吹だ。

夏の中標津の代名詞、

なかしべつ夏祭り。

6000個の提灯と、600人で引き合う綱引き、

YOSAKOIソーランや、花火大会と、

道東最大とも言える祭りが開かれる。

夏は特に霧に包まれる事が多い開陽台。

乳白色の空間は、

まるでホワイトアウトしたかのよう。

しかし細かい霧の粒子は、

すべてのものを湿らせてしまう。

体感温度を低くさせる、道東の風物だ。

北海道の紅葉の時期は短い。

しかしとてもその色は鮮やかだ。

何気ない牧草地の片隅にある

カラマツが、ここが北海道である事を

感じさせてくれる。

開陽台から車で1時間半ほど走ると、

浜小清水や北浜のオホーツクに出る。

そこには2月から2月にかけて、

冬の風物詩、アムール川河口で生まれた

流氷がやってくる。

この氷たちは国境を越えてやってくる。

氷の下には、豊富な栄養分を蓄えて。

夏の開陽台は

色とりどりのテントに覆われる。

多くはソロパッカー用の小さいテントだ。

たまに大型のもいるが、

ここでは一人旅同士の出会いや、

多くの再会が交わされている。

パワーが感じられる地だ。

開陽台周辺は一直線の道が多い。

当然、農業車両や地元の生活車両が

行き交う道路だ。

心配りを忘れないように走りたい。

これだけ気持ちのよい道なのだから。

摩周の山並みに太陽が落ち、

これから天体ショーが始まる。

この時間になると皆、

慌ただしく夕食の支度をはじめる。

今日は雲が少ないだろうか。

月が明るすぎないだろうか。

ここの夜空はすごいんだ。

  開陽台から程近い地に、北海道の息吹を感じる。   他の季節へ
風の想い−開陽台メモリアルSINCE 1986ハイジーの家 20周年記念
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